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将軍世継ぎ問題

St22_021 黒船来航に併せ、将軍世継ぎ問題など内憂外患の状態の中で、譜代、外様の意見を伺い幕政を勧める老中職の重責に押しつぶされるように阿部正弘が志半ばで逝ってしまう。
額にしわを寄せ苦悶する姿は泰平の世の中から崩れ行く幕府末期に世の中が大きく変わっていく過程の悲劇のヒーロなのであろう。
他人を押しまげ、絶えず上だけを見続ける人種がもてはやされる現代社会で、回りを聞き分け吸い上げる阿部正弘の存在は研ぎ澄まされギスギスした世の中だけに貴重なものと思える。

ドラマのスポットは大事な世継ぎ問題に揺れる江戸城内13代将軍・徳川家定に移っていく。
数々の目に余る奇行に"うつけ"との噂があるが、そのベールが徐々に剥がされ、"うつけ"は演技であることに、驚いてしまう。
ここで徳川家定は本当に"うつけ"であったのだろうか、諸説フンプンで真実はよく分からない。
その家定は大変な芸術的なアーチストで篤姫展に自由な方で将軍にいたらなかったら芸術家になったかもしれない。巷間伝わるような決してアホではなく職業の選択を間違えたのではなかろうかとも思える。
それを裏打ちするように江戸東京博物館の特別展「天璋院篤姫展」では徳川家定筆で"松図""日の出遠山鳥図"などなどその絵図の世界で繊細で豊かな才能を発揮した作品が展示されてあった。
特別展では未だ徳川家定が登場する前であり、200点以上の膨大な展示物の中で、じっくり見ることが出来なかったが、堺雅人好演する家定像が焼きつく現在、再び展示公開される機会が生まれれば他はさておき、一目散に見たくなる作品である。
殆ど他人任せ歴代の将軍職の中でも一番職位を全う出来なかった生涯の中で、家定は将軍世継ぎでは一大決意を告げる。
一橋派、南紀派の跡目争いが、やがて大きなうねりとなって、次々と事件が生まれ物語がいよいよ面白くなっていく。

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