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新選組増強の隊士募集

◇隊士の離脱
新選組は攘夷の先兵の心積もりで、大きなステータスでもあった。その、攘夷断行を下すのは将軍の差配に掛かっていた。所が将軍は攘夷断行の命が下されないまま、東帰してしまった。
新選組は、攘夷問題が先送りされ、目標も無く、徒に市中警護は望む任では無いと隊士が集団で脱走し、浮足たっていた。
更に、池田屋事変を迎える前に隊内に病人も多く、前線に出られる隊士に限りがあった。

◇池田屋事件で幕府から評価
そんな矢先に態勢立て直す間もなく池田屋事件が発生し、僅か40名程で華々しい戦果を上げてしまった。
池田屋事件の功績で新選組は評価され幕府から500両の報奨金、朝廷からも100両の慰労金が授けられる。
勇や歳三に幕臣としての取り立て高位の身分も用意の上、見回組の召し抱えの申し入れがあったが、辞退した。
新選組は浪士団として幕府内部に組込まれず、身軽な立場として存在する道を選んだ。

◇隊士募集で続々と江戸へ
新選組は強固な組織作りに迫られた
「兵は東国に限り候」・・・文久3年5月近藤書簡
壬生結成以来、相次ぐ脱走に勇が出した結論で、8月、隊士募集に藤堂平助が京都を出立し江戸に向かっている。
勇も後を追って江戸に向かった。
その結果、藤堂は北辰一刀流で面識のあったの伊東甲子太郎とその実弟鈴木三樹三郎他伊東の関係で10数人が入隊する。
勇の天然理心流、横倉甚五郎他、大石鍬次郎など、入隊を誘い総員24名が入隊する。
伊東甲子太郎が上洛した10月は幕府が征長が直前の時期で、それに備える新選組は70人程の集団になった。

◇人集めに成功し、凱旋の屯所帰り

      <歳三が寝てしまった、日野宿、佐藤家の式台付き玄関口>04110004a1

翌、慶応元年、3月歳三は隊士募集で後を追うように、伊東甲子太郎、斉藤一と帯同し、江戸に向かった。
既に江戸に居た藤堂は、天然理心流門人の中島登の協力を得て各地から応募者は募っていた。
江戸での宿舎は伝通院に近い、小石川町の新福寺であった。
歳三は江戸の仕事が一段落した後、日野に向かう。

佐久間象山の七言絶句の書を手土産に佐藤家に訪れている。
この時、佐藤家の式台付玄関の部屋で昼寝をしたと言われている。当初の目的であった隊士募集の目途が立ち、江戸で忙殺された毎日に一段落した。

我が家のような佐藤家に気を緩め 長旅の疲れもあって、ほっとした、束の間の休息ではなかろうか・・・。

◇江戸から京へ草津宿で投宿
4月27日、歳三は伊東甲子太郎、斉藤一、藤堂ら新人隊士52名を引き連れての江戸を立ち、5月9日、草津宿へ宿泊する。

                        <草津宿本陣>

Kusatsusyuku3031    <巨大な規模の草津宿本陣、中廊下に延々と部屋が続く>

C2ea371111<投宿した歳三、伊東甲子太郎、斉藤一、藤堂らの宿帳が生生しく残る>

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その間、京阪でも隊士募集しており隊士総数は一気に140人ほどに膨れ上がる。
新選組の隊士募集の成果に意気揚々の屯所戻りの凱旋であったが、同行した幹部連中は同床異夢であったのであろうか、抗争の渦に入っていく。

◇御陵衛士旗揚げ
その後、一緒に同行した、伊東甲子太郎は主義の違いから藤堂平助らと御陵衛士(高台寺党)として旗揚げし、新選組を離れる。高台寺塔頭(たっちゅう)の月真院を屯所とする。
薩摩側と接触し、薩摩側に何とか付きたいと、新選組の看板を降ろし、新選組の離別を証明評価してもらおうと勇の殺害を計画する。しかし、密偵として、御陵衛士に混じったた斉藤一を通じて、計画が新選組に漏れてしまう。

慶応3年(1867)11月伊東が油小路で新撰組に殺害される。
月真院に居た御陵衛士が伊東の遺体を引き上げるときに待ち伏せした新選組に惨殺される。
その時に亡くなった御陵衛士一人が、 藤堂であった。
試衛館以来の仲間であり、沖田総司、永倉新八、斎藤一とともに近藤四天王とも称され、池田屋に最初に飛び込んだ、のも藤堂であった。そんな仲間意識から、勇の意向を受けた永倉新八が逃がそうとしたが、事情を知らない隊士に藤堂は殺害され伊東の後を追ってしまった。

こうして、かっての仲間造りに、尽力し、大きく育って行った新選組もやがて、激しい抗争の中、離合集散し 倒幕に揺れる激動の渦に巻き込まれていく。

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